近年は、転職サイトや転職エージェントなどのサポートが充実しており、転職の際はそれらを頼ることができます。
しかし、再就職をしてからは自分の力でがんばらないといけません。
今回は、転職先に早く溶け込むための方法を紹介します。
1. 挨拶などのコミュニケーションをしっかりとる
2. 前の職場のやり方にこだわらない
3. 仕事をなるべく早く覚える
4. 同僚の性格や人間関係を把握する
5. 雑事を率先してやる
挨拶などのコミュニケーションをしっかりとる
人間は第一印象が重要です。
新しい職場で紹介されたときは、明るくハキハキとした口調で自己紹介をしましょう。
暗くてぼそぼそとした調子だと、話しかけずらい雰囲気の人だと思われてしまいます。
職場に早く溶け込みたいならば、同僚とお互いにコミュニケーションをとることが大事なので、話しかけずらい人だと思われるのはよくないことです。
基本的なことですが、コミュニケーションの基本は挨拶です。
朝、同僚と顔を合わせたときは明るく笑顔で挨拶をしましょう。
そうすれば周りの人たちは親しみやすさを覚えてくれます。
笑顔が相手の緊張をほぐしてくれるのです。同僚の顔と名前をなるべく早く一致させるようにすることも大切です。
また、自分のことを積極的に話すようにしましょう。
話す内容は簡単なことで構いません。
出身地、趣味、好きな食べ物などたわいもないことで十分です。
大切なのは、自分がどういう人間であるかを相手に知ってもらうことです。
人は知らない人間に対して壁を作ったり、勝手な想像をしがちです。
そのため、自分のことを知らせるのは、相手と打ち解ける近道です。
前の職場のやり方にこだわらない
会社には会社ごとの決まりやルール、社風があります。
転職先に前の職場の仕事方法などを持ち込むのはやめておきましょう。
たとえ、新しい職場よりも前の職場のやり方の方が理にかなっていると思い、以前のやり方を続けていれば、自分勝手な仕事をしていると見なされて、職場の人たちから反感を持たれてしまいます。
これは周りに同調しろという意味ではありません。
新しい職場の仕事に違和感を覚えても、転職先の人たちからすると慣れた方法です。
そのことを理解しましょう。
仕事にやりにくさを感じたら、いきなり「このやり方は効率が悪いです」というのではなくて、他の人も同じことを思っていないか探りを入れてみましょう。
そして会社になじんできたところで、上司にさりげなく話を持ち出すやり方がいいです。

仕事をなるべく早く覚える
仕事を速く覚えることは、周囲からがんばっているとみられて好感度アップにつながります。
しかし、最初のうちは新しい環境や慣れない仕事につまづくことがあるでしょう。
当然わからないことも出てくるはずです。
そんなときは、素直に同僚に質問をして教えてもらうようにしましょう。
何度も同じ質問をしてしまわないように、教えてもらうときはメモをとるべきです。
わからないことは、仕事をしていくうちに次から次へと出てきます。
何度も訊きに行くのは気が引けるかもしれませんが、自己判断で進めて間違いを犯すことのほうが周囲の迷惑になるので、遠慮せずに質問をしましょう。
同じ人に何度も話を訊くときには、質問をする前に「この前は丁寧に答えていただいてありがとうございました。
それでまたわからないことが出てきたのですが……」と最初にお礼を言うようにしましょう。
ありがとうと言われれば人は気分がよくなるので、質問にも快く答えてくれやすくなります。
もちろん、質問が終わったあとにもお礼を言うのを忘れないようにしましょう。
同僚の性格や人間関係を把握する
会社のなかには話をするのが好きな人、人付き合いが苦手な人、いろいろな人がいます。
コミュニケーションをとるときは彼らの性格を把握しておきましょう。
たとえば、人付き合いの苦手な人にどんどん話しかけても、余計に壁を作られるだけで信頼関係を築くことはできません。
転職して最初のうちは、他の人たちが同僚にどのように接しているかをよく見て、それを真似するところから入りましょう。
ある程度見極めができたら、面倒見がいい人に質問をしたり、気難しい人の前では軽口を言わずに真面目に話しをするなど、人に合わせたコミュニケーションをとりましょう。
雑事を率先してやる
言われたことをきちんとこなすことは当たり前ですが、言われたことだけをやっているとなかなか周囲に認められてもらえません。
仕事をそつなくこなすよりも、やる気を見せるほうが周囲から信頼を得ることができます。
たとえば資料のコピーや電話対応など、みんなが率先してやらないことを積極的にやると、好印象を与えることができます。
朝早くに出社することもやる気をアピールできます。
始業時間の1時間前に出社してメールの返信作業を行い仕事にスムーズに取り掛かれる準備をしましょう。
時間が余れば、シュレッダーのごみ捨てなどの掃除をしてみるのもいいでしょう。
小さなことですが、そのがんばりはどこかでだれかが見ているものです。
転職は新しいスタート
誰しも新しい職場に移ると緊張するものですが、何カ月も経っているのに周囲になじむことができないのでは、せっかく転職したのに次の職場で息苦しい思いをするのはもったいないです。
転職はゴールではなく新しいスタートです。
再就職先が決まったことで安心せずに、新しい職場の仕事や決まり事を覚えて一日でも早く慣れるようにしたいですね。