学生のころの就職活動では、就職課がエントリーシートの書き方セミナーや模擬面接などを実施してくれましたよね。
では、社会人になってからの転職活動では、どうやって対策を講じればよいのでしょうか。
私の場合は、転職エージェントをフル活用しました。その体験談を紹介します。
1. キャリアアドバイザーの存在は大きい
2. 私の面接練習法
3. 実際の質問例を紹介
4. 面接は将来の夢を語る場所
キャリアアドバイザーの存在は大きい
私は新卒で入社した会社で営業部に配属されました。
法人営業マンとして働いて3年経ったとき、営業先の企業で出会った若手社員がとても力強く、いきいきと仕事をしていたのを見て、私もこの業界で実力を発揮したいと思いました。
そして、転職することを決意したのです。
有給休暇がたくさん残っていたので、会社に籍を置いたまま、有給休暇を消化しながら転職活動をすることにしました。
短期間で転職先を決めたかったので、転職エージェントに登録しました。
私が選んだのは「リクルートエージェント」です。
理由は、転職支援の実績数が多かったからです。
転職エージェントに登録するメリットとしては、求人情報を紹介してくれるだけでなく、キャリアアドバイザーが転職に関するさまざまな相談に乗ってくれることが挙げられます。
特に「リクルートエージェント」では、業界ごとに専任のキャリアアドバイザーがいるので、希望する会社に特化した情報を得ることができました。
そして、私は無事に希望の業界へ転職することができました。

私の面接練習法
転職活動を始めた当初は失敗が多かったです。
一番最初に面接を受けた会社では、面接官から「人に何かを伝えるのが下手だね」と言われました。
その一言が本当に悔しくて、精神的にもキツかったですが、それがきっかけで「絶対に転職活動を乗り越えてみせる!」という気持ちになりました。
なかでも一番準備に励んだのは、面接対策です。
キャリアアドバイザーから提案されたのは、自分の話している姿を動画に撮ることでした。
私は面接で話そうと思っていることを、実際に自宅で声に出して練習し、その姿を録画することにしたのです。
そして、撮影した動画を客観的に何度も分析し、面接官への伝え方を研究しました。
地道な努力を通じて、少しずつ自信が持てるようになり、面接も上手くできるようになりました。
転職活動中は所属する会社で仕事をしながら、休みの日は面接に追われる生活で、正直つらかったですが、今思えば「頑張ってよかった」と思えるくらいいい経験でした。
あのときの面接練習は、転職先の仕事でも役に立っています。お客さまとの商談から上司への相談ひとつでも、転職活動で培った伝える力は、普段の業務にも活きています。
実際の質問例を紹介
また、キャリアアドバイザーは、実際の面接での質問例をもとに、その質問から面接官は何を見抜こうとしているのかを教えてくれました。
たとえば、ほとんどの面接では最後に面接官から「何か聞いておきたいことはありませんか?」と言われますよね。
これは、入社したい気持ちの本気度を測っているそうです。
本気で入社したいと思っているなら、知りたいことや教えてほしいことが山ほどあるはずです。
聞きたいことがないということは、この会社に興味や関心がないから、質問が出てこないのだと見なされてしまいます。
また、「当社の社長の名前を言ってください」という質問をする企業がありましたが、これも、会社への本気度を測っているそうです。
ちょっと調べれば簡単にわかることを答えられないということは、「その程度の下調べすらしてこない人」だと判断されてしまいます。
さらに、まれな例ですが、「今、あなたは自分のことを幸せだと思いますか?」という質問もありました。
これは、組織への定着度を測っているそうです。
会社員として大切なのは、現状の立場や持ち場で、いかに上手くやっていけるかです。幸せだと思っていない人は、現状を受け入れられずに不満を感じ、組織への定着度が低くなってしまう人材だと評価されてしまう可能性があります。
面接は将来の夢を語る場所
私が実感した、面接を成功させるコツは、面接を「将来の夢を楽しく語る場所」だと捉えることです。
最初のころの面接では、つい見栄を張ってしまうことがありましたが、次第に、誠実な思いをぶつけ、自分を知ってもらうことが何より大事なのではないかと思うようになりました。
若いうちから責任ある仕事を任せてもらえる会社で働きたいという想いが芽生え、たどりついた先が今の勤務先です。
この会社で働きたい、この仕事がしたいなど、自分の想いを大切にして転職活動をすることをおすすめします。
今は転職1年目なのに自分で判断しなければならないことが多いですが、責任感のある仕事だからこそ毎日が楽しいです。